2005年11月23日

12-8-4.開業して直接受注する場合

もう一つの開業方法として、自分のホームページを開設し、直接企業などから仕事の依頼を受ける方法があります。登録会社に登録しながらホームページからも受注している人もあります。


ホームページを開設したからといって、すぐに仕事がくるとは限りません。
最初の問い合わせがくるまで何ヶ月もかかったり、
ほとんど反応がないという人もあります。

しかし、いったんプロのボイスライターとして看板を掲げた以上は、
いつ仕事が入ってきてもおかしくないわけですから、
ホームページを公開する場合には相当綿密な準備と危機管理対策が必要です。

料金表をつくり、仕事の受発注の流れをつくり、
問い合わせへの受け答えなども何度もシミュレーションして準備をしましょう。



また、自分の原稿がそのままクライアントに納品されますので、
技術的にも一定のレベルに達していることが不可欠です。
自分のスキルをチェックするには、やはり第三者の目でチェックしてもらうのが一番確かな方法です。

登録会社であれば熟練者や校正担当スタッフが点検してミスを指摘してくれることもありますが、自分1人では自分のミスにはなかなか気付きません。

どこの通信教育を受けても同じことですが、
数カ月の訓練を受けただけでは、まだ聞き取り能力もそれほど鍛えられてはいないのが普通です。

ましてや、音声ファイルの知識があるだけ、
ソフトの扱い方を理解しただけでは、
ボイスライティングの仕事をすることはほとんど不可能です。


素養があって、最初からかなり正確に聞き取れているボイスライターも、もちろん中にはいるかもしれません。
しかし、そういう才能がある人はまれで、普通は多くの音声を格闘しながら、半年後、1年後と、徐々にスキルが上がっていくものです。

十分なスキルが伴わないうちに開業してしまうと、
品質の悪い原稿を納品してお客様に大変な迷惑をかけるだけではなく、業界全体の社会的信用を落とすことにもなりかねません。


「初心者はある程度の経験を積んで、一定のスキルに達してから直接受注すべきだ」
という意見もあります。
ある意味、それも正しいことです。

どんな会社でも、新入社員にいきなり1人で大きな仕事をまかせることはありませんね。
先輩の横で仕事を教わりながら、OJT等を通して、
少しずつ現場の経験を積んでいきます。
私たちSOHOは、会社員のように現場経験を積むことがなかなかできません。
だから、勉強の仕方が分からずに、自己流でいきなり開業してしまう人もあります。

だからこそ、
この講座を修了したあとは、できればまずは熟練者の仕事を少しずつ経験して
または、校正者のいる会社や出版社の仕事から始めて
少しずつ自分の実力を確認して、階段を上っていただきたいと思います。


最初の仕事を得るのは、一番大変かもしれません。
登録会社の試験を受けるにも、ネット上の仕事に応募するにも、競争率が高くてなかなかチャンスは巡ってこないのが現状です。
初心者にとっては「経験を積む」という、そのことがとても高い壁になっているのです。

皆さんはまだ仮免許の状態です。
いきなり一般道を走るのは無謀なことですが、
横にベテランが座っていてくれて、いざという時にはブレーキをかけてくれる状態で
少しずつ一般道に出てみましょう。



posted by 谷頭千澄 at 03:04| Comment(0) | ■第12回 まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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