その人名の漢字をきちんと調べて書きましょう。
それ以外の人名で、資料にも記載のない名前が出てきた場合には、
よくある名字であってもカタカナで記載します。
名前を間違えて記載すると、あとあと関係者に多大な迷惑をかける可能性がありますので、慎重に処理をするようにしましょう。
金銭をいただくプロとしての基準としては、
最低限、ネットで公開されていて、一般人が用意に調べられる程度の固有名詞は
しっかり調査して、正しく表記しなければなりません。
Q.「ナカムラ」さん、「スズキ」さんのように、よくある名前でもカタカナを使うのですか?
A.よく見かける名前であっても、確認できない名前は原則としてカタカナです。
「ナカムラ」さんは、「中村」と書くとは限りません。
「仲村」「中邑」など、いろいろな名前があります。
「スズキ」さんも、「鈴木」ではなく「須々木」さんかもしれません。
講演の中で、書籍や雑誌、映画、イベント、建物などの固有名詞が出てくることがあります。このような場合には、インターネットを使ってその名称が本当に正しいものかどうかを、必ず調査するようにしましょう。
誤った呼び方が訂正されずに印刷物になってしまうと、
クライアントや講師本人、あるいは第三者に迷惑が掛かることがあります。
このように発言内容に事実誤認(正式名称が異なっていた場合など)があった場合には、
勝手に原稿を書き換えるのではなく、
次のどちらかの方法でクライアントに報告をしましょう。
・原稿を正式名称に訂正し、納品時にメールでクライアントに訂正個所と訂正内容を報告する。
・原稿は音声通りに起こしておき、納品時にメールでクライアントに、正式名称の調査結果を報告し、判断はクライアントにお任せする。
Q.こちらで修正した個所をクライアントが探しやすいように、直した部分に★という記号を付けておいてもいいでしょうか?
A.クライアントの指示もないのに、こちらで勝手な記号を付けてはいけません。
親切のつもりであっても、指示のない記号を勝手に付けると、
クライアントはそれを一つ一つ削除しなければならなくなります。
また、その記号をクライアントがはほかの用途で使用している場合もあり
(特定の言葉への置換処理など)
全く違う言葉に置換されてしまったり、レイアウトが崩れてしまう場合もありますので、
クライアントから指示のあった記号以外は使わないようにしましょう。