2005年09月20日

ヘッドホンの選び方

小さい声がなかなか聞き取れない、
発音が不明瞭で、何と言ってるのか分からない

こんな音声も、ヘッドホンを替えてみたら、あれあれ!?
ビックリするほどよく聞こえるようになった、という話がよくあります。
音声を細かく聞き取る仕事では、ヘッドホン選びも大切です。

趣味で音楽を聴く場合と異なり、私たちは職業として長時間ヘッドホンを着けていることになります。
価格やデザインではなく、長時間着けていても疲れないようなものを選ぶようにしましょう。電気店などで実際に装着し、重量やフィット感を確かめて選ぶとよいでしょう。

→ ディジタルARENA
(ヘッドホンの種類が分かりやすく説明されています)

→ ヘッドホンナビ


(1)密閉式であること

ヘッドホンには開放式(オープンエア)密閉式(クローズドエア)があります。

開放式

音が外に出るタイプは難聴になりにくいと言われていますが、音漏れがし小さい音は少し聞き取りにくいようです。

密閉式

遮音性が高い。音が耳の方向(頭の内部)に流れてきます。
大きな音を長時間聴き続けると難聴になる可能性があるとも言われていますが、それは電車で音楽を聴く時のように、騒音に負けないようにどんどん音量を上げてしまうからだと言われています。

仕事で音声をモニターする職業の場合は、密閉式が使われます。




(2)耳全体を覆う大きなヘッドホン


次にこだわりたいのは、ヘッドホンの「形状」です。


イヤホン

22246773.gif

テープ起こしの仕事には、あまり向きません。
イヤホンの中でも、カナル型イヤホンなどは非常に音質もよくクリアに聞こえますが、それは静かな部屋で仕事をする場合。
室内の騒音や他の人の声がある場合は、ヘッドホンのほうが遮音性に優れています。

実務ではいろいろな音声が来るので、イヤホンだけではじきに対応できなくなります。
長所は、ヘッドホンより耳の圧迫感がなくつけやすい、軽いこと。




カナル型イヤホン

耳栓タイプのイヤホン。

SHURE シュアー E2C
SHURE シュアー E2C

耳の中の形に合わせてイヤホンのスポンジ部分をフィットさせます。
音源がかなり耳の奥まで届くため、鼓膜の近くで音がなり、
遮音性が高くクリアに音声が聞こえます。

慣れるまでは違和感がある人も多いようです。
慣れてしまえば、
音声はクリアなので、比較的小さな音量で聞くことができ、
結果として聴覚保護にもつながります。

できるだけ静かな部屋で聞くようにします。
耳たぶは外に出ているため、部屋の中に騒音があれば、その音を耳は拾ってしまうため、カナル型イヤホンの性能を十分に生かすことができません。



小さなヘッドホン

耳たぶは完全に露出するもの。
音楽用として一般によく出回っているタイプです。
聞こえのよさはイヤホンと大きなヘッドホンの中間ですが、ボイスライティングをするには、ちょっと小さすぎます。

こういうタイプですね。

19119068.jpg

耳たぶが外に出ているのが分かりますか?
これではちょっと小さすぎるのです。

趣味として音楽を聴く程度ならまったく問題ありませんが、音声の専門家(音楽制作現場、ラジオのDJ、舞台音響専門家等)がこのサイズのヘッドホンを付けているのは見たことがない
ですね。

例えば、ラジオのDJやスタジオの音響担当者は
こんなヘッドホンをしています。
19050605.jpg


Q なぜ耳たぶが出ていてはいけないの?

耳たぶというのは集音器の役割をする器官です。
空気に露出していると、それだけで外の音(生活音や部屋の雑音)を拾ってしまいます。

7719776.jpg7769643.jpg

耳の中に小さなイヤホンを入れても、
やっぱり耳たぶの部分が、外部の騒音を鼓膜に伝えてしまいます。


音楽を聴いている時はそれでも気にならないのですが、
例えば小さな声を正確に聞き取りたい時は
自分の周りの騒音や雑音が邪魔になっています。


ボイスライティングに最適のヘッドホンは・・・

耳たぶが完全に隠れるヘッドホン

19195581.jpg

ボイスライティングに最適なヘッドホン。
実際に売場で装着して、耳たぶが痛くならないか、耳を圧迫しないか、
重すぎないか(重いと疲れます)、
確認してから買うのがベストですね。

ゆるくてずれそうな ヘッドホンも、頭の筋肉が知らない間に緊張してしまうので疲れてしまいます(ゆるい眼鏡と同じ)。
適度にキュッと装着感のあるものがいいでしょう。



<ノイズキャンセリングタイプ>


さらにこだわる方には

ノイズキャンセリングタイプのヘッドホン

少し高価です。
乾電池を入れるタイプで、スイッチを入れると室内の空調音、パソコンのファンの音、その他あらゆる機械的な音がサーッと消えていき、静寂になります。
完全な無音状態というのを体験できます。

人間の声はキャンセルしないので、家族の声はちゃんと聞こえます。

環境音をシャットアウトすることで音量を上げずに済み、結果的に聴覚保護(耳の保護)になります。




ノイズキャンセリングは飛行機内用として知られていますが、
実は意外な場所で使われているんですよ。

・工事現場で指示音声を聞き分けるため
  (プレス音などの難聴対策でもあるそうです)
・航空機パイロットが管制塔や乗務員の音声を聞き取るため
・救急車内で車やサイレン音をカットするため、隊員が付ける



→ ワイアード・ニュースの記事
→ SONY
→ BOSE
→ aiwa





posted by 谷頭千澄 at 23:27| Comment(0) | よくある質問 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。